はおにろ の 日々 はおにろ の 日々 いってきました 忍者ブログ
岡山県高梁市の山の中。 ちいさな一軒家での4人と1匹の暮らし。
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2024/04/19 (Fri)
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2010/11/17 (Wed)
 団結小屋から
電灯の無い暗くて細い山道を下っていく事5、6分
田ノ浦の海岸にでます。
 
夜に到着したので
周りの様子はあんまり分からなかったですが
道の脇には常に柵があり
そこから向こうは中国電力の土地
僕らが使える道以外全部といった感じ
 
海岸に近づくと
ピッピッピとなにやら音がします。
聞くところによると
前に中電が地下を調べるために設置したソナーみたいなものらしい
もうその作業は終わったけど依然としておいてあるみたい
静かな波の音とは余りに違和感のあるその音は
初めてココに来た僕に
単に海岸に遊びに来たんじゃないと
再確認させます。
 
次の日は朝まだ暗いうちから起きて
祝島のおばちゃん達の到着を待ちました。
僕らのいった日は中電の動きがありそうだと言われてた日なので
いつもより早く動き出したみたい
 
祝島のおばちゃん達は漁船で
田ノ浦の沖まで来て
そこで海岸につないである筏に乗り換えて
浜に上陸します。
筏に乗り浜に来るおばちゃん達は
キャッキャキャッキャと楽しそう。
なんだか見てるこっちまで楽しくなるくらい。
 
陸にあがっても
ワイワイガヤガヤと元気いっぱい!!
 
二日間いて分かったけど
それはその日の特別な事じゃなくて
いつでも元気でユーモアにあふれてるそんな人達だった。
 
おばちゃん達が到着してから数時間して
遂に!!
緑色の作業服を着てヘルメットをかぶった中電の人達がやって来た。
初めての僕はとにかく言われるままに
中電の人達の道を遮ります。
 
そうすると
中電の人達は「作業しますので、通してください」と言います
もちろん駄目ですっていうと
「妨害しないでください」って言われます
何を言われても怯んではいられません
何せこっちには28年もの間瀬戸内の海を守って来た
祝島の人の気持ちみたいなもんですから。
 
僕はおばちゃん達と中電のやりとりを
ジッと見てた。聞いてた。
中電の人達の言葉はまるで機械から聞こえるように同じ内容を繰り返し
その顔は表情を失ってた。
おばちゃんたちは「上関原発に反対です」「美しい海を守ろう」といった
プラカードで顔を隠しながら中電の作業員の行く手を遮っていた。
プラカードで顔を隠すのは、向かい合って話している写真を
中電側でいいように利用される事をさける為です。
 
こんなやりとりが30分くらい続くと
全員がしてるインカムに指示が入るらしくゾロゾロと引き上げていく。
 
それを一日に5回くらいやるのだ。
防波堤の上から来てみたり
砂浜を歩いて来たり
柵越しにだったりいろんなところから
中電はやってくる。
その都度、みんなで人垣を作って対応する。
 
全ては中電の起こしたアクションに対するリアクション
選択権はコチラに無い
作業員の目的は以前に砂浜に深夜こっそり作った
桟橋の修理
作業台船が来たときの為らしい
 
そんなやりとりの例
「今度島にいって、説明させて頂きます。」と中電
「話は白紙撤回してからじゃ!」とおじちゃん
「それに関しまして、説明させて頂きたいのです」と中電
「じゃー白紙撤回するんだな」とおじちゃん
「いやそれはできませんが、話をさせてください」と中電
 
全然話は進まない
 
僕は「白紙撤回する選択肢ッてあるんですか?」って聞いてみた
「いえ、それはできませんが。話し合いをしたいと思っております」
ん?ジャー何の話し合い?
一方通行の会話。話し合いじゃなくて説得でしょ?
 
当然、僕のいた間に話はちっとも進展なんかしなかった
 
こんなやりとりを
ズーーっと続けて来た島の人達は
本当にすごいと思う。
いくらか反対運動を見てきたけど
祝島の人達はいい意味で力が抜けてて
なにより楽しそうだった。
もちろん、中電と対峙したときは真剣そのもの
だけど、そんな会話の中でもパッと笑いが起こる
そんなスタンスがすごく共感できたし
見習いたいと思った。
眉間にしわ寄せてばっかりじゃ伝わるもんも伝わらん
長く続けるんだったら力抜いてやらないと。

二日間。僕は祝島の人のサポーターとして
多分10回位。中電とのやりとりをした。

帰らなくてはいけない日に
本当は帰りたくないって思ったけど
COP10でやれる事がもう一つの役割と思いながら
帰路についた。

田ノ浦には
祝島のおばちゃん達のカラッとした笑顔
海を心から好きで、祝島の人達といい距離感で協力してるカヤック隊員
そして、心から美しいって思える海がある。
その陸地側には工事の為に設けられた柵。今もなお切り崩されていっている山。
時間ごとにやってくる中電の作業員。

僕は田ノ浦に行ってみて、本当にあの場所を残しておきたいって思った。
それには現場で作業を進まないようにする人。
山口県や国、中国電力に外的圧力をかけていく人。
みんなが協力してやっていかないと駄目だと思う。

やっぱりまずは
田ノ浦でも祝島でも行ってみて欲しい
それから自分が出来る事をやればいいと思う。

そして
今、僕は1つやってみようと思います。
11月19日から30日まで
三軒茶屋のふろむあーすカフェ・オハナで
展示会があるんですが

29日に虹のカヤック隊・らん☆ぼうと地球コンチ隼人を
呼んで「ワールドカフェ」をやることにしました。
http://www.humanvalue.co.jp/service/wcafe/?gclid=CNK9-pz8pqUCFQLUbgodtUk3VQ

話す内容は、らん☆ぼうにお願いしてるのでまだ詳細はまだですが
決まり次第お知らせします。
地球コンチ隼人のライブもあります。タヨウダヨ〜

今まさに、田ノ浦では作業台船が来たりと
動きがあるみたいです。
今年はもうすぐ海が荒れて作業が出来なくなると言われてます。
もう少し踏ん張りどこです。
なんとか台船に帰ってもらって
29日に笑顔でらん☆ぼうを迎えたい。

カフェOHANAでのはおにろ「土の上展」の詳細は次の日記で。

ひろあき


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2010/11/13 (Sat)
今まで行きたくても行けてなかった
田ノ浦に遂に行ける事になって
ウキウキ
始まっちゃった珍道中。

行き先は山口県上関町田ノ浦!!
暗いうちに出発。朝日がのぼって、太陽は空高く青い空に
その時気づいた
結構遠いんだね上関って。

途中2時間ぐらい一緒に乗ってた友達に
運転を交代してもらったりして
確実に山口に近づいてた

サービスエリアで
ふと気づいたのは
右前輪のタイヤの真ん中についてるはずのカバーがない。
やっぱ気になるから
ガソリンスタンドで「コレで走っても平気ですか?」って聞いてみたら
「そうですね。見た目は悪いけど大丈夫だと思います」って
言うもんだから
とりあえず向こうで車屋さん行けばいいやって
再出発!!

東広島あたりを走ってたら
なんか車からひきずるような音
おかしいな~ッて思って
スピードを緩めてしばらくしたら
ハンドルがギュッて右にひっぱられた
こっこれはヤバイかも!!っと思って
路側帯に急停車!

停まった所は
路側帯が狭くて車ビュンビュンだし
目の前はトンネル
さてどうしようって思って
ふと右を見たら
避難できそうなスペースがあるじゃないか~
車が来ないチャンスを見つけて
無事避難!!

とりあえず
一安心。

さてさてこれからどうしましょ~
とりあえず、なほが家族会員のJAFに連絡
車の故障を伝えて、場所を伝えて
カードもあるしコレで一安心かと思った矢先
「あの~カードの本人様はいらっしゃいますか?」って聞かれて
「え~ええ~っと」嘘ついちゃおうかな~とか本人確認とかされちゃうかな~とか色々考えて
「いや、今はいないんですけど~違う車に乗ってます」って
微妙な嘘。
「そうですか~本人がいないと有料になっちゃうんですけど」
ガーーーン!!
どうしよ~
って思ってたら
一緒に乗ってた女の子が「私、JAFの会員だよ~」
それ最高ですよ~
ってなわけで無事JAFに来てもらえる事に。

本当にありがとう

JAFが来て話してたら
15キロまでは無料ですって
高速降りて下道走って
日産のディーラーについたら走行距離15,4km
「ちょっとオーバーしてるけど、サービスで」とのこと
今度はJAFのお兄さんに感謝!!

車屋さんについて
修理の相談をして分かったのは
ベアリングが破損。
今この部品が無いので
修理には1週間かかるってことと
4万円くらいかかるってこと

どちらも僕には重〜くのしかかってくるのでした。

金はしょうがねぇ
がしかし、車は乗って帰りたい!!
と思い。知っている限りの車関係の友達に相談
その結果。どうしょうもないと分かりました。
はい。打つ手なしです。
やるだけやったのでしかたなし・・・
結局、山口に住むみおちゃんに乗って来てもらう事で
一段落。
とにかく人に助けてもらってばかり
う〜ん、人助けに来たつもりだったのに・・・

さて、今度は
四人と一匹どうやって上関は田ノ浦に行き着けるか
みんなで相談
色々電話してみた結果
地元のミオちゃんの友達が
迎えに来てくれる事になり無事に行ける事になりました。

田ノ浦の団結小屋についた時には
もう外は真っ暗
おむすび村を出て19時間くらい経ってました。

団結小屋にはカヤック隊の皆さん
おむすび村の先発隊(一緒に出たけどね)のみんなの
あったかい笑顔がありました。

いや〜無事にたどり着けてよかったな〜
とにかく長〜い一日だった。

つづく

ひろあき
2010/11/13 (Sat)
以前の日記でも書いてあるけど
おむすび村→田ノ浦→おむすび村→山梨・西湖と計一ヶ月位の旅
から帰ってきて、一週間くらい過ぎました

全てが一つの流れのように
自分の意志とは離れた何かの力に動かされるように
毎日を過ごして来た感じ。

おむすび村に行く事になったのは
近所に住んでるケンゴマンが村長になった事
愛知に住む女村長ののろちゃんと実は以前愛知で草木染めの
ワークショップをした時に出会っていたり
なんか自然な流れの中で
そこに向かっていった感じだった。

当初は流木を使って
会場のデコレーションをするつもりだった。
けれど、流木や他の材料は現地で集めて
やろうと思って
流木は一本も持っていかなかった。
行ってみたら
意外と拾えない流木
そんな訳で
ある意味で予定通り
あるものを使ってやる事に
ありものの竹を割って受付周りを飾り付けしました。
  
14日の村祭りの日に
上関から歩いて来た仲間から
現状を聞かされて
それまでのゆっくりとしたおむすび村は激変した。

その日の夜中には
おむすび村から有志を募って
上関に行く事になった。

その時僕は少し悩んでた。
おむすび村を作っていくその段階で抜けていいのか
でも上関・田ノ浦では今このときに人が必要だろうし

そんな時に
13人のグランマを手伝っている友達から
20日のイベントでゲートを作ってもらいたいと頼まれた。

その時、上関とCOP10を繋げていくことが僕の役割なんじゃないかな~って
田ノ浦で流木を拾ってゲートに使おうと思った。

そう思ったら、それまでの悩みなんか無くなって
急いで出発の準備をした。


つづく
2010/09/28 (Tue)
鴨川の「あわのわ」からの流れで千葉の実家に戻り、武蔵境の古民家jazzというイベントに出店してきました。
和のいえ「櫻井」という場所で行われたのですが、ここがとってもいいところ。
目の前がドンキホーテとは思えない、ずっしりとした古民家と蔵、そして広い庭。
http://yamada-ya.net/home.html

しかも、ここに日本の伝統技法によるツリーハウスを作成中なのです。
ラッキーなことにその日、大工さんによる手道具の実演が行われていました。
これがとっても面白くてお店そっちのけで、しっかり堪能。

日本と欧州の手道具


この方が、雨宮国広さん。手にしているのは石の斧。

手道具を操るその姿もすてきですが、お話を聞いてもまたとっても魅力的な人でした。
ああ!ここにもいてくれた!同じ気持ちの人だ!!って思ってしまった。
道具って一歩間違えれば簡単に自分の体を傷つけてしまうもの。まして場所が森の中であればそれは命にかかわります。
そうして道具に向かい合っている人には、やっぱり体と心の真ん中に確固たる信念が見てとれます。
わたしもそういう大人になっていきたい、そう思いました。


まさかりコーンスコーーン
     ちょうな カツーンカツーン
           おおきなのこぎり シュコシュコシュコシュコ


響くその音はまるで音楽のよう。




大きな木もクヌギの楔(くさび)と木槌で

あっというまにまっぷたつにしてしまう。
どんなに大きな木も、生木でもこれで割れるんだって!

台かんなに
           槍かんな
ひろあきさんもなかなかのものでした。

雨宮国広さんは「小さな削ろう会」というのをやっていて、ドイツで欧州の伝統工法の職人達と鳥居を建てたり、山梨県甲州市の一ノ瀬に、各国の職人達と手道具だけを使って小屋を建てたり、面白い事をいっぱいやっています。
ほかの国の手道具も見ているから、日本との道具の違いなどもお話にでてきてとてもおもしろい!
とにかく出会えてあまりにも嬉しかったので、てのひらまつりに誘いました。
空いていたら来てくれそう!みんなでお話聞きたいなぁ!
あの人にもこの人にも見て欲しい!
子供たちだって彼らを見たら、きっとカッコイイっておもうはずだもの!!


小さな削ろう会→http://www.tatami-world.com/ichinose.html








2010/08/23 (Mon)
よく晴れた日曜日、入間のTOUNKY WOOD WORKSこだまカフェにて、草木染ワークショップをしました。
今回は15時からと18時からの2回です。
朝、飯能で刈って来たセイタカアワダチソウが、今日の染料です。
手ぬぐい2枚か、シルクの5本指靴下、どちらか選んでもらって染めます。

ひととおりの説明のあと、みなさんおもいおもいの場所で絞ってもらいます。
親子で参加して下さいました。お母さんも見学中。
かわいこちゃん揃いの4人組。ひろくんもうれしそう(笑)

今回昼の写真しかないのですが、第2部にはかわいいトイプードル連れの女性お二人と、仲良し新婚さんご夫婦が参加してくださいました。
絞りをやってもらうと、みなさんの性格でまくりなんです。
じっくりじっくり考えながらやる人。イメージとともに手がどんどん動く人。
ひたすらひとつの絞りを繰り返す人。迷いまくりの人。
私はものづくりをしている割に、とても不器用な人間なので、こんなときにはそれが良かったな。と思えます。
草木染めを始めた頃、自分が苦労したことを思い出したりしつつ、作業は進みます。

絞りの出来上がったものを鍋に投入。
煮ている間、おしゃべりしたり、お茶を飲んだりして過ごし、いよいよ媒染の時間です。

2種類の媒染液で、2色にしてもらいました。
いよいよ一番楽しい時間。
洗って、絞りを解いてもらいます。
じゃじゃじゃーん。
みんな違ってみんないい♫
この瞬間、みなさんいい笑顔でした。
こちらもとってもうれしい時です。
私たちが普段家で作業をしている時も、この時間は今でもワクワクな時間です。

第2部が終わる頃には外も真っ暗になり、なんとなく乾くのを待ちながらゆっくりお話させてもらいました。
そうしてこだまカフェのお二人、ゆみちゃんとタケに串焼きとやきそばをごちそうになって、お店のお向かいさんのおみやげのアップルパイまで頂いて、帰って来たのは真夜中でした。

私たちもカフェでのワークショップは初めて、こだまカフェにとってもワークショップ第一弾。
今回もまた、とってもいい経験をさせて頂きました。
参加してくださったみなさん、和気あいあいとやらせてもらって、とっても楽しかったです。
どうもありがとうございました。
ゆみちゃん、タケ、ありがとう。
今回の反省点は次回に生かします!
杢(看板犬)のさんぽへのからみっぷり、かなり笑かしてもらいました。

夜のこだまカフェのテラス、とっても気持ちよくておすすめです。
http://tounkywoodworks.com/cafe.html
夏の夜のこの今だけの独特の雰囲気、好きだなぁ。

さんぽもおつかれさま♪





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プロフィール
HN:
はおにろなほ
年齢:
44
性別:
女性
誕生日:
1980/02/21
職業:
つくりもの
自己紹介:
埼玉県飯能市→岡山県高梁市。
原発事故の翌日から始まった、自主的避難生活。
たくさんの人につながって、ながれついた先は岡山県。
どうしようもない思いに、お腹のそこから声をあげて泣いた日もありました。
そんな中で出会ったあたらしい仲間たち、そばにいてくれた見慣れたおとなやこどもたち。
わたしたちのたいせつなこと、たいせつなもの。
もういちど、深くかみしめざるをえなかった。
今やっと、あたらしいお家で仕事を始めることができました。
ちょっと山の中の、こじんまりとしたすてきなお家です。
助けてくれた多くの人たち、どうもありがとう。
もし、移住を考えている人がいたなら、どうか私たちを頼ってください。
はおにろは、ここ岡山で再出発です。
さあ、ぼっけえいいもの、作るぞ。





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